2013年11月27日

定番ではない生き物

今日一冊の本が校了。

_MG_4033.JPG

トウキョウサンショウウオの写真絵本だ。

生き物を扱う写真絵本の場合、
題材になる生き物には定番がある。
例えばメダカとかザリガニとかカタツムリとか、
子供たちにもよく知られているような生き物だ。
他にもカブトムシとかスズムシなんかもそうだ。

その点でいくと、
トウキョウサンショウウオというのは、
子供どころか大人にだってあまり知られていない生き物だと思う。
写真絵本で扱う生き物の中では、
明らかに定番ではないだろう。

定番の生き物は多くの人に知られているだけでなく、
子供たちに人気があるから題材にされるのだろう。
これは売れる本を作るためには重要だと思う。
とくにシリーズで出す場合には、
定番ははずせない。

しかしそんな中にあまり知られていないような生き物、
今回で言えばトウキョウサンショウウオを題材にして本を作ってくださったのは、
本当にありがたいことだ。

僕がトウキョウサンショウウオを撮影し始めたのは、
7〜8年前のことだ。
たまたま見つけた生息地の風景が気に入り、
それ以来産卵期を中心に撮影に訪れている。

ただサンショウウオといえば、
ふつうはオオサンショウウオをイメージする人が多く、
トウキョウサンショウウオを知っている人はほとんどいない。

そんな生き物だから、
僕も本になることはないだろうなと、
ほとんど趣味と記録の意味で撮影していた。

今回こうして本の形になったので、
トウキョウサンショウウオという生き物を、
少しでも多くの人に知っていただけたらと思う。

来月には発売になるので、
本が出来上がったらまたブログで紹介したいと思います。

posted by matsuzawa at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月31日

撮れるときは何にもしなくても撮れるし、
撮れないときはどんなに粘っても撮れない。
生き物の撮影っていうのは結局被写体との縁なんですよね。

_MG_8490.jpg

今回少しだけ撮れたオオサンショウウオ。
まったく撮れないわけでもなく、
かといって満足いくまで撮れたわけでもない。
僕とオオサンショウウオとの間には、
ほんの少しだけ縁があったようだ。

本当はもうしばらく中国地方にいるつもりだったが、
台風の接近により大雨の予報。
今回は早めに切り上げることにした。


中国地方から戻ると、
茨城県自然博物館から展示解説書が届いていた。

img226.jpg

現在開催中の企画展、
「ぎょ・魚・漁〜淡水魚の知られざる生態を追って〜」のものだ。

この夏はなんだかんだで時間がとれず、
まだ見に行けていないが、
来週は数日あきそうなので、
訪ねてみようと思う。

この企画展ではクニマスも飼育展示されているそうだ。
すでに人工繁殖にも成功しているようだが、
まだ数が少ないために、
クニマスが泳ぐ姿を見る機会はなかなか無い。
9月23日まで開催しているので、
興味がある方はぜひ足を運んでほしい。

posted by matsuzawa at 21:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月25日

赤腹?

先日友人宅で撮影させていただいた両生類。
これ、なんだかわかります?

_DSC0125.jpg

実はこれ、アカハライモリなんです。
そう、体が黒くて腹だけ赤いあのイモリです。
しかしここまで赤いと、「ハラ」はいらないですね。

友人は全身が赤いイモリを求めて、
国内各地を探し回ったそうです。
そして今年の春に念願かなって採集できたのだとか。
しかも2匹!
いつも思うことだけど、
こういう特殊な生き物って、
それを捜し求めている情熱のある人の前に現れるんですよね。



posted by matsuzawa at 23:50| Comment(6) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月07日

春だなあ

毎年この時期になると訪れるトウキョウサンショウウオの産卵場。
今年も産卵の瞬間は撮れなかった。

tokyo1.jpg

産みたての卵は撮れたけど…。

tokyo2.jpg

明かりひとつない谷戸の奥。
じっと一人でサンショウウオを眺めていると、
ときおり「バキバキ」「ガサガサ」と獣の気配。

tokyo3.jpg

夜空を見上げるとオリオン座が沈みかけていた。
春だなあ。

posted by matsuzawa at 00:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月28日

ギリギリ

このところ原稿書きやら確定申告やらであまり撮影をしていなかったのですが、
気付けば2月も終わり。

しまったあ!
肝心なの撮るの忘れてた。

さっそく撮影でお世話になっている動物園の方に連絡をとると、
「ギリギリ大丈夫かも」というお返事。

で、何を撮りたかったかというと。

_MG_3901.jpg

ヒキガエルの冬眠です。

動物園の自然観察園でヒキガエルの冬眠が見られると聞いたのは昨年春のこと。
僕がヒキガエルを撮影している自宅近くの場所では、
いまだに冬眠場所が見つけられていないので、
ぜひとも撮りたかったシーン。
今日は気温がかなり上がったので、
すでに産卵に向かったかなとも思ったのですが、
間に合ってよかった。

ところでヒキガエルってけっこう深く土に潜って冬眠するのかと思っていたのだけれど、
案外浅いところで眠ってるのね。

ひとまずヒキガエルは存分に撮影させてもらったので、
昨年見せていただいたカブトムシの幼虫も撮影させていただくことに。

同じ観察園の中の落ち葉をよけてみると。

_MG_3751.jpg

いっぱいいました。

先日のザザムシ以降、
幼虫を見ると「これって美味いのかな?」と思う自分がちと怖い。


posted by matsuzawa at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月17日

いいことあるかも

先日水生昆虫のサンプリングでお世話になったmotoさんから、
帰り際に珍しいものをいただいた。

golden.jpg

黄色いおたまじゃくしです。
今日は水槽の中ですでに上陸していたので、
小さな虫を庭で捕まえて入れておいた。

そしてこちらは新潟で見つけた四葉のクローバー。

sirotumekusa.jpg

この葉がついていた株は四葉が出やすいらしく、
ほんの1分ほどで10個ほど見つけた。

いいことあるかも。


posted by matsuzawa at 17:58| Comment(4) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月13日

田んぼのバナナ

アズマヒキガエルの産卵はもう少し先のようなので、
今日はトウキョウサンショウウオの卵を撮影しに、
千葉県中部に行ってみました。

トウキョウサンショウウオの産卵は2月下旬から始まるので、
すでにピークは過ぎているけど、
毎年確認しとかないと落ち着かないんですよね。

まずはいつもの産卵場所を見て回ったのですが、
水が少ないせいか卵の数が少ない。
しかも卵が空気中にわずかに露出しているくらい浅いので、
水中カメラのレンズ部分もとても入りそうにないのです。
さすがにここでは撮影は厳しいなということで、
小さな水溜りに移動。

ありました。
これが田んぼのバナナことトウキョウサンショウウオの卵です。

sansyouuo1.JPG

ちなみに右奥にある卵はまだシワシワ。
つい2〜3日前に産まれたばかりといった感じ。

ちょっと移動して見つけた卵。

sansyouuo2.JPG

こちらは吸水してしっかりバナナ型に膨らんでいるものの、
表面にはまだコケや泥がついていないきれいなもの。
中の卵もよく見えます。

近くの水溜りにはニホンアカガエルの卵。

nihonaka.JPG

比較的新しいのがいくつかありました。

ところで今日のポイントにもイノシシの足跡が。
しかもそれなりに数がいるようで、
いたるところで足跡が目に付きます。

inoshishi.JPG

千葉県のイノシシはたしか移入種だと聞いたことがありますが、
ここ数年とくに増えている気がします。
5年ほど前はまったく痕跡がなかったにもかかわらず、
最近は足跡やヌタ場、餌をあさった跡がある場所が目立つようになりました。
いずれイノシシも撮影してみるかな。
posted by matsuzawa at 18:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月24日

また来年

ここは自宅近くの谷戸。

けっこうな数のヒキガエルが棲んでいるのですが、トウキョウサンショウウオにうつつを抜かしていたら、ご覧のとおり。


hikigaeru.jpg

これでもかっていうぐらい産んでありました。そんなわけで産卵シーンの撮影はまた来年です。やっちまったなぁ。

ところでヒキガエルの産卵がこのところ早まっている気がするんだけど、気のせいかなぁ?
posted by matsuzawa at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月18日

トウキョウサンショウウオの卵

トウキョウサンショウウオの産卵もほぼ終わり、深夜の撮影も一段落。そんなわけで最近は昼間に生息地周辺をうろついています。


tokyosan5.jpg


もうサンショウウオの親は山に帰ってしまったので、これからしばらくの間撮れるのは卵だけ。とにかく動きのないものなので、ちょっと目線を変えて水中から撮ってみることにしました。

とはいえそこは水溜りといっても差し支えないほどの浅い場所。今使っているデジタルカメラのハウジング(防水ケース)ではあまりにでかすぎて、とてもレンズ部分が水の中に入ってくれそうにありません。

そんなわけで以前使っていたフィルムカメラを引っ張り出しました。こちらはポート(レンズを覆う部分)がかなり小さいので、どうにか水中に沈めることができます。

で、久々にフィルムで撮ってみると、なんだかデジタルよりも「写真撮ったなぁ」って実感がありますね。仕事で使う分には、デジタルカメラはとても便利で重宝するんですが、ちょっとお手軽すぎるんですかね。

僕は道具にあまりこだわりがない分、デジタルじゃなきゃだめとか、フィルムじゃなきゃだめとかないんですね。適材適所で使い分けていけばいいやなんていう、かなりアバウトな考えです。もっとも今回はデジタルが使えないから、フィルムを使っただけですが…。

今撮ってるサンショウウオの写真は趣味のようなもの。今のところどこかに発表する予定もないし、まぁそのうちまとまれば、何かの形でなんていうお気楽な写真です。だから撮影に使う道具も、少しぐらい不便なほうが楽しいのかもしれません。

とはいえ絞りやシャッタースピードのダイヤルが、古いフィルムカメラ(ハウジングも含めて)のほうが回しにくかったり、微妙に露出をかえるのが少々ややこしかったり、ピントがオートじゃなかったり、いずれもちょっと不便かなという程度のもの。だから楽しいんでしょうね。これがデジタルに比べて、比較にならないくらい面倒だったら、たぶん出番はなかったでしょう。

ところで水中から見た卵はフィルム数本撮っていますが、現像に出していないので写真がありません。かわりに限りなく水面に近い陸上から撮った写真を載せておきます。

tokyosan6.jpg

posted by matsuzawa at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月02日

トウキョウサンショウウオの産卵

トウキョウサンショウウオの産卵を撮影しに行ってきました。場所は千葉県中部。

経験上産卵は深夜のことが多かったのですが、撮影に訪れた日はだいぶ早く到着したにもかかわらず、すでに産卵済み。つい今しがた産んだ感じでした。

tokyosan4.jpg


とりあえずそのまま観察していると、1匹のオスが放精のために卵を抱きかかえました。

tokyosan3.jpg


結局この日は他に産卵するメスもなく終了。
で、せっかくなのでニホンアカガエルが鳴く様子を撮ってみることに。

nihonakacall.jpg


ニホンアカガエルは鳴嚢(鳴くときに膨らむ袋のこと)が膨らまないので、写真からは鳴いている様子がわかりにくいんですね。わずかに水面が振動で揺れるんですが、本当にちょびっとなのです。けっこう色々ライティングを変えたりしてみたのですが、どうにも水面の揺れを表現するのが難しく、いずれ再チャレンジするということで、この日は田んぼを後にしました。

posted by matsuzawa at 19:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月21日

トウキョウサンショウウオ

昨夜トウキョウサンショウウオを撮影してきた。一昨日から昨日にかけてまとまった雨が降っていたので、もしかしたら産卵があるかもと思い、すでに雨は上がっていたが行ってみることにした。

本当は一昨日の晩に出かけたかったのだが、雨に気付いた時点にはすでにアルコールが・・・。結局1日遅れで撮影に出かけたわけだが、現場に着いて卵を探してみるも、新しいものはまったく見つからない。どうやら産卵のピークは過ぎてしまったようだ。


tokyosan2.jpg


ただ何も撮らないで帰るわけにもいかないので、とりあえず卵の下でメスを待つオスを撮ってみた。今回見つけたオスは3匹だけ。産卵シーンの撮影は来年に持ち越しかな。
posted by matsuzawa at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 両生類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする