2010年08月18日

霞ヶ浦でサンプリング

昨日はうだるような暑さの中、霞ヶ浦と北浦で採集をしてきた。

酒の席で千葉県立中央博物館の佐土さんと、アラスカから来日している研究者のマックさんとで日本の淡水魚の話で盛り上がり、「じゃあサンプリングに行きましょう」と急遽決定したからだ。

翌々日、早朝千葉県博で待ち合わせ、一路北浦へ。

最初のポイントからタモを片手に全員小川に入る。日本の川の感触は、きっとアラスカとはずいぶんと違うことだろう。両岸は草に覆われ、水はぬるく湿度も半端じゃなく高い。そんな中でまずはアカヒレタビラやウキゴリ、ギンブナといったおなじみの魚たちを捕獲。できるだけ種数を稼ぎたいこともあり、さくさく掬ったら次のポイントへと移動。

今度はタモロコやヨシノボリ。そして次のポイントではチョウセンブナ。さらにその後はカネヒラ、ハス、ヤリタナゴ、オイカワポイントと続き、とにかく忙しい。しかも猛暑ときているから、なかなか体力的にもきついものがあったが、アラスカからのお客さんにはできるだけいろいろな魚を見ていただきたい。なぜなら日本人として、外国の方に日本の淡水魚に興味を持ってもらえるのはとても嬉しいからだ。

最終的には20種ほどの魚を捕獲。あれもこれもとちょっと欲張りすぎた感はあるが、それでも楽しい一日だった。機会があればまた日本に魚を捕りに来てほしいと思う。
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2010年07月19日

水中で初めて見たライギョ

昨日のブログに出ているビワコオオナマズの産卵は、深夜から明け方にかけて行われます。なので寝るのは夜が明けて、産卵が完全に終わってから。

しかし昼間は昼間で撮らなければならないものがあるので、仮眠をとったら再び撮影に入ります。

今の時期の琵琶湖での狙いはなんと言ってもブルーギル。岸近くの浅場にたくさんの産卵床ができています。

ブルーギルには産卵床を守る習性があり、人間が潜って近づいても、巣から逃げようとはしません。体が小さいからか、オオクチバスほど攻撃的ではありませんが、それでも中にはカメラにアタックしてくるものもいます。



gill.jpg

この魚がブルーギル。

で、産卵床を守るブルーギルを撮影していたとき、なんとなく後ろに気配を感じたので振り返るとこいつがいました。



kamuruti.jpg

カモチン、いやカムルチー(ライギョ)です。
全長およそ80センチ。カムルチーの中でもなかなかの大物です。

しかしこのカムルチー、下顎にかなり目立つ傷があります。この傷のつき方からして、おそらく網生簀に入れられていたんでしょうね。それもけっこう長い間入れられていたのか、かなり痩せているし鰭もところどころ裂けています。うまいこと逃げ出してきたのか、それとも売り物にならずに逃がしてくれたのか?いずれにしても命拾いしたカムルチー。

ところでカムルチーを水中で見たのは、今回が初めて。それはカムルチーが水中撮影には向かない沼やため池、クリークのような、透明度が低い場所におもにすんでいるからでしょう。そのような場所にはぼくもよほどのことがない限り潜らないですからね。


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2010年07月18日

ビワコオオナマズの産卵

先日ビワコオオナマズの産卵を撮影しに、琵琶湖に行ってきました。

今年は今回が2度目のチャレンジ。1度目は産卵があったものの水が泥にごりで、透明度が非常に悪い状態。さらに風も強くて撮影にはかなり厳しい条件でした。結局このときはまったく撮影できずに終了。

このまま終わるわけには行かないと、次のチャンスを待ち続け、先日やっと撮影することができました。

ここでビワコオオナマズという魚を知らない方のために、少しだけビワコオオナマズの解説を。

ビワコオオナマズは滋賀県にある琵琶湖と、そこから流れ出す瀬田川、さらに下流の淀川だけにすむ、琵琶湖淀川水系の固有種です。つまり世界中でもここだけにしかいない貴重な魚。

さらに「オオナマズ」の名前がつくことからも想像できるように、日本のナマズの中でも最も大きく成長します。全国に分布するいわゆるナマズはふつう60センチくらい。ところがビワコオオナマズは1メートルを超えます。かつては1メートル20センチに達するようなのもいたそうですが、最近はそこまで大きなものにはお目にかかれません。しかし1メートルくらいのならまだまだいます。

今回は撮影条件もばっちりだったので、かなりの枚数撮影できましたが、そのうちのほんの一部だけごらんください。



oonamazu2.jpg

左のナマズがオスで右がメス。
オスが頭をメスの下に差し入れて、産卵を促しています。



oonamazu1.jpg

産卵の瞬間。
大きなメスに小さなオスが巻きついています。
ビワコオオナマズはメスのほうが大きくなります。



oonamazu3.jpg

こちらも産卵の瞬間。
メスに巻きついたオスは体を小刻みに振動させるので、水面に波紋ができてしまい、なかなかメスの顔がはっきり見えるカットが撮れません。産卵が始まったらとにかくたくさんシャッターを押して、その中からきれいに見えるカットを選び出すという感じです。

深夜の琵琶湖で繰り広げられる光景。
感動です。
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2010年06月24日

カモチン

先日息子が行っている少年野球のチームメイトのお父さんと飲んでいたときのこと。

「昔はさぁ、印旛沼でよくカモチン捕って食べたんだよね」
「カモチン?」
「そうカモチン」
「なんですか?カモチンって」
「知らない?ライギョだよ、ライギョ。あの魚うまいんだよね」
「なるほど!ライギョのことですか」

そうです。淡水魚に詳しい方はピンときたと思いますが、カムルチーのことなんですね。

関東地方に分布するライギョは、和名をカムルチーといいます。でもその名前で呼ぶ人にはほとんどあったことがありません。たぶん言いにくいからだと思います。カムルチーって。それに一般的にライギョのほうが通じやすいから、ますますなんでしょうね。

しかし印旛沼周辺ではもしかしたらライギョよりカムルチーの呼び名が使われていたのかも。ただなんとなく発音しにくいからカムルチー⇒カムチー⇒カモチー⇒カモチンてな感じに代わったのかもしれませんね。

カモチンの写真はこちらに出ています。

http://www.k4.dion.ne.jp/~po-matsu/topics/topics.html
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2010年06月23日

ウグイの産卵

ウグイの産卵を撮影しに奥多摩に行ってきました。

ugui.jpg

今年最初のウグイの撮影は4月の中旬。場所は同じ奥多摩。で、すでに2ヶ月経っていますが、まだけっこうな数の群れで産卵していました。今年は天候が不順だったことが関係しているのでしょうか。

さて、群れは比較的まとまりがよく、しかもぼくが川に入ってもまったく逃げないので、撮影はスムーズにいきました。

午前中には思い浮かぶ限りすべて撮ってしまったので、さあどうしたものか。このまま帰るのもなんなので、峠を越えて山梨入り。昨年夏にスジシマドジョウを採集した川に行ってみることにしました。

急ぐ旅でもないので、のんびりドライブをしているとおもしろい看板を発見!

kanban.jpg

これは釣り好きなら誰もが知っている漫画の主人公ですよね。でもなぜか後ろ姿。これはいろいろな権利関係をかわすための策なのかな?これなら顔はわからないから、こちらを向いたらまるで別人かもしれないし、それ以前に少年かどうかもわからない。でもまぁイメージはしますよね、「三平だ!」って。

とまあそんなこんなでスジシマの川に到着。さっそくガサゴソと網を入れてみると、すぐにスジシマが捕れました。昨年夏に捕ったときは、「もしかしたら小型種琵琶種族?」なんて思えるものがけっこう混じったのですが、今回はすべて典型的大型種。もしかしたら昨年捕ったのも全部大型種だったのかも。
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2010年05月21日

外来魚を食う

前回に引き続き、アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)を食べてみました。

amenama2.jpg

今回は照り焼き。すでに切り身でタレにつけてあって、真空パックになった商品です。だから焼くだけで食べられるお手軽商品。

生のときはけっこう身が薄いなと思ってたのですが、フライパンで焼くと身が縮む分厚みが増します。思った以上にボリュームがありました。

で、肝心の味ですが…

かなりいけます。美味いです。これは予想外でした。
ただ日本のナマズとはずいぶんと食感が違いましたが。ナマズの身がふわっとしているのに対して、アメリカナマズはしっかりした身です。

買ったお店はナメぱっくんを売っていたところです。


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2010年05月19日

外来魚バーガー

霞ヶ浦の写真が必要になったので、タナゴの採集もかねて撮影に行ってきました。

朝方は北浦から撮影を始め、その後採集、移動して撮影して、また採集。そんなことを転々と繰り返しながら昼ごろに霞ヶ浦大橋に到着。橋のたもとにある「ふれあいランド」は以前から知っていたのですが、いつもトイレ休憩に利用するくらい。なので今回初めて入ってみました。

中には魚の展示スペースがあって、そこでちょっと面白い魚を見つけました。


amenama.jpg

白いアメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)です。

ナマズの仲間はアルビノじゃなくても白くなるやつがけっこういて、普通体色のナマズが白くなったり、白いナマズを飼っていたら、いつの間にか普通体色になってしまったなんて話をよく聞きます。これは日本のナマズに限ったことではなくて、南米アマゾンのナマズでもよくあるようですね。おそらくは色素胞の拡張と収縮によるものなんでしょうが、一体何がきっかけでそうなるんでしょうか。

そんなわけで写真のアメリカナマズも、完全なアルビノかはよくわかりませんが、なんにせよ珍しいことに変わりはないですね。


namepakkun.jpg

こちらは敷地内の売店で売っていたアメリカナマズのハンバーガー。こちらも珍しいので話のねたに買ってみました。アメリカナマズを食べるのは初めてなのでどんなもんかと思いましたが、けっこういけます。ただ値段がちょっと高いかな。1個500円(たしか)。ファーストフード店のハンバーガーに慣れきってしまうと、なおさらかも。でも、普通に手間とかを考えたら、これが適正な価格なんですかね。

中身の写真はもしかしたら本に使うかもしれないので、とりあえず包装紙でくるんだ状態でご勘弁を。(これじゃなんだかまったくわからないな…)

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2010年01月13日

ヤツメウナギ2

カワヤツメの全身写真を載せてなかったなぁと思い、撮ってみました。顔はウナギとはまったく別の生物ですが、体はウナギっぽいですね。

kawayatume3.jpg

で、実は性格もウナギっぽいです。何がかというと水槽から飛び出すところ。しっかり蓋をしてあるのに、連日玄関に転がっています。しかもホコリまみれになって。いったいどこから抜け出すのでしょうか?

そしてそのまま水槽に戻すと復活します。
強いですね。ヤツメウナギ。
気温が低いこともあるのでしょうが、乾燥に強いところもウナギっぽいです。

でも味はウナギとはずいぶん違うようです。昨日知り合いから聞きました。ちょっとにおいもあるとか。

一度は食べてみたいと思うんだけど、水槽に入れた魚はどうも食べる気が起きないんですよね。なんでだろ。
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2009年12月29日

ヤツメウナギ

先日撮影用にヤツメウナギをもらってきました。カワヤツメという、国内で見られるヤツメウナギの中では大型の種です。ただ、撮影用の水槽をセットしていなかったので、とりあえず素材用に白バックで撮ってみました。


kawayatume1.jpg

ヤツメウナギの名前は、目の後ろにあるえら穴が由来です。一つの目と七つのえら穴で、足して八つ目。

ヤツメウナギは地球上に誕生して、すでに5億年という歴史があるそうです。その間ほとんど姿も変わっていないとか。で、この口です。


kawayatume2.jpg

海で生活している間はこの口で大きな魚に吸い付いて、消化液で肉を溶かして食べています。なんだか怖いですね…。5億年前からほとんど姿が変わっていないということは、食性もそのころと同じなんでしょうか?

そういえば子供のころ、千葉県の成田山に行く参道で、川魚屋の軒先にぶら下がるヤツメウナギの干物をよく見ました。北海道ではこの数年で、ほとんど捕れないくらい激減してるみたいだし、本州でも各地で捕れなくなっていると聞くけど、今でも売っているのかなぁ?
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2009年12月06日

ヒブナ


hibuna2.jpg

写真は今年のGWに北海道で採集してきたヒブナです。といっても僕が捕ったのではなく、ヒブナが釣れることで有名な沼に取材に行ったとき、たまたま知り合った釣り人が譲ってくれたものです。まぁそんなに簡単に釣れるものではないということですね。

持ち帰った直後はヒレが擦れたり、鱗がけっこうはげていたりでとても撮影には使えませんでした。しかも大きな水槽で1匹だけという過保護な飼育をしていたせいか、傷が治ったあともなかなか人になれず、水槽の前を横切るだけで暴れる始末。水温が低くなってやっと動きが鈍くなったので、ためしに撮影してみることにしました。

それにしても見れば見るほど金魚との違いがまったくわかりません。染色体の数を調べれば一発でわかるのでしょうが(金魚は2倍体、ギンブナのヒブナは3倍体で染色体の数が多いのです)、金魚もヒブナも赤いフナですから、外見から識別しようというのが、そもそも無理があるんでしょうね。

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2009年11月11日

地味な魚

淡水魚を中心に撮影するようになってからというもの、滅多に海に潜ることもなくなってしまいましたが、昨日久しぶりに伊豆半島に行ってみました。

場所は西伊豆の大瀬崎。ここに潜るのは今年は2度目ですが、前回は採集のついでに立ち寄っただけなので、遊びで潜っただけ。そんなわけでカメラを持って潜ったのもじつに久しぶり。

でどんな魚を撮ったかというと、


kurodai.jpg

クロダイです。


bora1.jpg

ボラです。

地味な魚ですねぇ。この2種は海水魚ですが、河口域にもけっこう入り込むため、淡水魚の図鑑には必ずといっていいほど載っています。たまに海に潜っても、けっきょく撮るのは川にもいる魚。貧乏性というかなんというか…。午前中は湾内の石垣手前の浅瀬(水深2m無いくらいですかね)で過ごし終了。

午後はその石垣を下りた所にカマスが群れているということなので行ってみました。


kamasu1.jpg

すると確かに凄い数のカマス。大きさは20p程度の小型のものですが、これだけいると見応えがあります。


kamasu2.jpg

こういう光景を見ると釣り人としての血が騒ぐというか、つい釣ることを考えてしまうんですね。ここにフラッシャーサビキを落としたらどんだけ食いつくかなとか、クロダイにしてもけっこう型のいい魚だったので、いいひきするだろうなとかね。

で、せっかく伊豆に来たことだし、夕方から釣りをして帰ることに。伊豆といえば狙いはやはりアオリイカ。友人のダイビングイントラ、内山さん(内山さんのダイビングショップAQUAIR)とボートを出してひたすら餌木をしゃくるもあたりはまったくなし。結局2時間ほどしゃくったところであきらめました。

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2009年08月22日

大型種?小型種?

先日長野県にヤマトイワナを採集しに行く途中、ちょっと山梨県の川に寄ってみました。目的はスジシマドジョウ。

途中友人と合流して川へ。この場所に来るのもおそらく5年ぶりくらい。以前採集した場所の記憶がどうにも曖昧だったのですが、川の流れもずいぶんと変わっていたみたいなので、適当な場所に網を持って入ってみることに。

で、捕れたのがこのドジョウたち。


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以前採集したときはてっきり大型種だと思っていたのですが、体型や背中の模様を見ると小型種琵琶種族に見えなくもない。他にも筋節数や尾柄の黒斑など、識別のポイントがいくつかあるのですが、僕にはよくわからないので、ここは研究者にみてもらうことにしました。

さて川でドジョウを掬っていたときに、同じように魚を捕りに来た少年に出会いました。話をしてみると何でも川魚が大好きだそうで、前日も捕りに来ていたとのこと。もちろん家には水槽があって、捕まえた魚を飼育しているとのこと。なんだか自分の子供の頃を見ているようで、嬉しかったですね。


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ドジョウとなんも関係ありませんが、山梨といえばやっぱりブドウ。おいしいですねぇ。
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2009年06月29日

アミア・カルバ

先日アミアという魚を買ってきました。食べる魚ではなく、観賞魚です。ここ数年観賞魚店で見かける機会がなかったのですが、今年はどうやら大量に輸入された模様。

さて、とある観賞魚店を訪れたときのこと、数匹のアミアの幼魚を発見。もともと古代魚と呼ばれる魚が好きなこともあり、即座に購入を決意。とりあえずどれにしようか考えてみました。

そこにいるアミアは半分が普通の体型で、残りははちきれんばかりの腹。「一体どんだけ食ってんだ?」と思いつつも、食欲がありそうな幼魚を連れて帰ることに。

まぁ2〜3日も餌を抜けば腹もへこむだろうと思っていたのですが、数日たっても一向にやせる気配がありません。これはなんだか変だぞということで、反対側からライトを照らしてみると、腹の中は空っぽの様子。「これはもしかして水がたまってるの?」ということで標本を作るときに使う注射器で抜いてみました。

すると・・・。

みるみるお腹はしぼんで、げっそりとやせ細ったアミアがそこにいました。うーん、これはまずいということで冷凍赤虫を投入すると、今さっき腹水を抜かれたにもかかわらず、がっつくアミアの幼魚。よっぽどお腹がすいてたんでしょうねぇ。かわいそうなことをしました。ただその時点で気付いたのは救いでしたが。

後日観賞魚問屋の知り合いに聞いたところ、アミアにはけっこう腹水がたまった幼魚がいるとのこと。数日餌を抜いても変化のない魚には、腹水を疑った方がいいかもしれません。

アミアの幼魚の写真は近々撮っておきます。
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2009年04月17日

マルタの産卵

マルタの産卵を撮影してきた。
といっても実はこれ、先週の話。場所はマルタ釣りで有名な多摩川。


maruta.jpg


マルタの産卵は7〜8年前にはじめて撮影したのだが、それ以降はどうにもタイミングが合わず、なかなか見ることができなかった。

ところが昨年仕事をご一緒させていただいたライターさんから、ご自宅のすぐ目の前で産卵するという話を聞いた。しかも産卵期に入る頃から頻繁にマルタの様子を観察してくれるという。おかげで今年はこれ以上無いくらいのピークに、撮影をすることができた。

産卵のような生態シーンは、淡水魚の場合、一年のうちのほんの数日であることが多い。だからその瞬間を撮影しようと思うと、産卵の条件を満たした日を逃さず出かけなければならない。ところがその場所が近所ならいざしらず、それなりに距離があるようだとなかなか通い詰めることができない。だから地元の方から情報をいただけるということは本当にありがたいこと。

さて、マルタの産卵はというと、瀬のいたるところで行われていた。あちこちで水しぶきが上がるので、狙いを定めるのが難しかったが、それでも頻繁に産卵するので、気に入ったカットを撮影することができた。
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2009年02月21日

冬のメダカ撮影

メダカの越冬を撮影してみた。


medaka6.jpg


メダカの生態を撮影するとき、たとえば産卵は日照時間や水温の調節で、季節に関係なくほぼこちらの思い通りにできる。ところが越冬となると絶対に冬でなければ撮影できない。それというのも飼育水が凍るぐらい冷えていなければ、メダカは落ち葉の下にはなかなか入ってくれないからだ。水温を上げることは鑑賞魚用のヒーターでいくらでも調節できるが、水温を0℃近くまで下げることは、鑑賞魚用のクーラーではまず無理だ。

さて撮影そのものはとにかく楽。なんといったって、メダカはじっとしていて動かない。では越冬の撮影で何が大変か?それは撮影までの準備期間の長さ。

まず水槽をセットしてから、底に敷いた泥がなじむまで1ヶ月。メダカを投入して、水槽になれてもらうまでに、さらに半月。そして撮影が5分・・・。

今回に限らず、生き物の撮影は、それが野外だろうが室内だろうが、どちらにしてもそれなりに時間がかかる。もちろん時間をかけずに撮影することもできないわけではないが、そうした写真というのは、やはりそれなりの出来にしか仕上がらないものだと思っている。

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2009年02月10日

サケの孵化

先日北海道から送っていただいたサケの卵が、早くも孵化を開始した。飼育技師のかたに「孵化間近ですよ」とは聞いていたのだが、まさかこんなに早いとは。もしかしたら水温や水質が変化したことが、孵化のきっかけになったのだろうか。

サケは卵膜を突き破って顔を出しても、しばらくそのままの格好でいる。ちょうど“だるま”のような姿だ。


sake-huka.jpg


こんな姿でじっとしていると、魚とはいえ可愛らしいものだ。しばらく撮影しながら眺めていたが、なかなか全身は出てこない。結局次の朝になって覗いてみたら、石の隙間でじっとしていた。


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2009年02月07日

サケの発眼卵

午前中にサケの卵が届いた。いつも撮影でお世話になっている「千歳サケのふるさと館」から、撮影用に送っていただいたものだ。

サケの卵は眼が出来上がっていない状態で動かすと、簡単に死んでしまう。そのため送っていただくときは、眼ができている発眼卵になってから。

ではいったいどのような状態で送っていただいたかというと・・・。


ikura1.JPG

発泡スチロールの箱を開けてみると、中にはタッパーが。



ikura2.JPG

そのタッパーを開けてみると、今度は濡れた白い布。



ikura3.JPG

さらに布をそっとめくってみると、可愛らしいサケの卵。小さな黒い眼もはっきりとわかる。

温度管理がしっかりできて、湿り気があれば、卵は水に浸かっていなくてもしばらく大丈夫なようだ。

サケ科の魚の移植は、明治時代から盛んに行われているが、その頃からこうした方法で各地に運ばれていたのだろうか。

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2009年01月27日

メダカ田んぼの補修

午前中に撮影用メダカ田んぼの補修をした。水漏れを防ぐための、ビニールシートを張る作業だ。ホームセンターで大きなシートを購入し、一度メダカ田んぼの土を掘り返してみる。田んぼ自体は昨年使っていたものなので、形は出来上がっている。だから底の土を掘り返すだけ。

ある程度掘ったところで、やたらとアシの根が多いことに気がついた。このままだとたぶん春先には芽が出てくるはず。アシの芽は硬くて鋭い。今回買った安いビニールシートくらいならすぐに突き破ってしまうだろう。

うーん、これは困った。

このまま作業を続けてもしょうがないので、もう一度ホームセンターに行ってみる。色々な農業資材を見ていると、防草シートというものがあった。雑草が生えるのを防ぐためのシートだそうだ。触ってみるとかなり強そうなシートで、簡単に破れるようなものではない。

はじめは底にコンパネでも敷いてしまおうかとも思ったのだが、この防草シートならお手軽だ。はたしてアシの芽を完全に防ぐことができるのか、多少不安はあるが、何もしないよりはいいだろうということで購入してみた。




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2009年01月22日

フナの骨

1月8日のブログに書いた、Y字形のフナの骨の名前がわかった。この骨は「上神経骨」というものだそうだ。僕にはお手上げだったので、ふだん親しくしていただいてる研究者にお聞きした所、わざわざ調べてくれたのだ。

この神経骨という骨は、古いタイプの魚に多いものだそうで、よく知られた魚ではイワシなどにあるとのこと。言われてみればイワシには、細い骨がいっぱいある。一方で進化している魚には骨が少なくなる傾向があるそうで、その最たるものがフグだということだ。

それを聞いてフグの骨って見たことが無いなぁと思ったが、考えてみれば釣っても自分でさばくことなど無いし、今までにほとんど食べたことも無いのだから当然か。
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2009年01月09日

イワナの顔

イワナという魚は山奥に棲んでいるせいか、一般にはなかなか釣れない魚に思われているようだ。ところが実際にはかなりの悪食で、餌が目の前に流れてくれば、ほぼ間違いなく食いつく。言ってみれば釣る事自体はとても簡単で、ファミリーフィッシングの代表とも言えるマハゼと大差が無い。

イワナがなぜそんなに悪食なのかといえば、その生息環境が大いに関係しているのだろう。本州のイワナの生息域はほとんどが山岳地帯の源流で、川の流れは細く、数多くの魚を満たせるほどの餌があるようには思えない。つまり餌を見つけたなら確実に食べていかなければならないわけだ。(最近は放流でずいぶん下流にもイワナが見られますが・・・)。そのためかどうかはわからないけど、イワナという魚はずいぶんと精悍なするどい顔つきをしている。特に大型のものでは怖いぐらい。

ところがこれは横から見た顔の話。イワナを正面から見てみると。


iwananokao.JPG


ずいぶんととぼけた顔をしています。
こんな顔を眺めていると、ついこちらもニヤリとしてしまう。

写真のイワナは、昨年長野県で譲っていただいたヤマトイワナです。

posted by matsuzawa at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 淡水魚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする