2008年11月12日

ヤマトイワナ

先週の大阪、滋賀、長野の取材で最後に撮影してきたのが、今日の写真のヤマトイワナです。

yamatoiwana.jpg

かつて釣り魚としてのイワナの放流は、飼育しやすく成長が早いニッコウイワナがおもに用いられていました。ヤマトイワナは飼育してみると警戒心が強く、食が細いため成長も遅いそうです。養魚場からしてみれば、短期間で成長してくれるニッコウイワナを養殖するのは当然でしょう。

さて問題はこれらの養殖されたイワナが、産地を無視して各地に放流されたことです。ヤマトイワナの分布域にも放流されたことで交雑が進み、「これぞヤマトイワナ」という魚には、今までお目にかかったことがありませんでした。

今回撮影した場所は、サケ科の魚の撮影などで親しくさせていただいている、長野県水産試験場の方に教えていただいた場所です。

この川は過去にイワナの放流がされておらず、なおかつ堰堤などで本流の魚との交流がさえぎられているため、間違いなくヤマトイワナと呼べる魚だそうです。

はじめは小さな沢を潜ってみたのですが、魚の姿は見えるのに、すぐに岩の下にもぐりこんでしまいます。大体今時期のイワナ(ニッコウイワナの場合ですが)というのは、あまり人を警戒せず、けっこう簡単に撮影できるものですが、やはりヤマトイワナというのは、ニッコウイワナに比べて臆病なのかもしれません。

結局やや大きな堰堤の下に潜ったのですが、ここにはけっこうな数のイワナが入っていました。そしてそこで見つけたのが写真の40p近いヤマトイワナです。

これほどのヤマトイワナがいる川は、おそらくほとんど残されていないでしょう。いつまでもヤマトイワナが普通に泳いでいる川であって欲しいものです。




posted by matsuzawa at 12:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 淡水魚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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