2010年11月23日

新刊、増刷のご案内

先日新刊が届きました。

sinkaigyo.jpg

「生物ビジュアル資料 深海魚」です。

監修、執筆は千葉県立中央博物館の宮正樹博士と佐土哲也博士。
僕は撮影を担当しました。
タイトルに「ビジュアル資料」とあるように、イラストレーターが絵を描くための参考資料というのがこの本のコンセプト。
魚の図鑑では横から撮影した写真が基本となるので、あまり背や腹、正面の姿を見ることはないと思います。
しかしこの本にはそんなアングルの写真が満載です。
しかも掲載種の標本は貴重なものばかり。
魚好きなら楽しめる1冊だと思いますよ。

「生物ビジュアル資料 深海魚」 グラフィック社12月発売

増刷のご案内
「外国から来た魚」フレーベル館が2刷です。
この本は、日本の水中で起きている現実を伝えたくて書きました。オオクチバスの水中での様子を見る機会はなかなかないと思うので、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

「鴨川シーワールド2011年カレンダー」が早くも売り切れてしまい、急遽増刷とのこと。今まで販売されてきたカレンダーの中で一番の売れ行きだそうです。ネットショップでも購入できます。


posted by matsuzawa at 20:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 掲載誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月18日

距離

鳥ってどちらかといえば警戒心が強い生物ですよね。
餌付けされたハトや鴨はともかく、
数メートルの距離があってもこちらが近づくそぶりを見せれば、
すぐに飛び去ってしまう鳥が多いように思います。

ところが先日ちょっと面白いことを発見しました。

kawagarasu.jpg


写真はカワガラスという鳥。
ニジマスを撮影しているときに、
たまたま近くの岸でさえずっていました。
しばらくながめていたのですが、逃げる気配がまったくありません。
どのくらい寄れるのか試しに近づいたら、
いつのまにかレンズとカワガラスの距離はおよそ30cm。
ぜんぜん逃げないんですよ。

こちらは特に気を使ったわけでもなく、水面でカメラをいじくりまわし、けっこうもそもそ動いてたんですね。だからカワガラスも「なんか変な生き物がいるなぁ」くらいは認識してたと思うんですよ。たぶん。
にもかかわらず飛んでいかなかったのは、
きっと危害を加えることはないと感じていたからでしょう。
考えてみれば、鳥を水中から襲うような生物って、日本の川では思い浮かばないですね。


posted by matsuzawa at 23:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月14日

怪しい

ニジマスは釣魚としてあちこちの川に放流されている割に、
けっこう簡単に釣られてしまうためか、
大物に出会う機会は滅多にありません。
そんな大物ニジマスに北関東某川で出会いました。

nijimasu.jpg

写真のニジマスは50センチ弱あります。
このくらいになると体側の赤い帯も鮮やかで、ホントきれいな魚です。

ところで川に長時間潜っているとどうしても寒くなるので、
夏でもダイビング用のフードをかぶります。
ネオプレーンゴムでできた保温性に優れたフードで、
見た感じはスピードスケートというかもじもじ君というか、
まぁあんな感じのものです。
しかし水温が10℃をきるとそれではとても耐えられません。
そこで登場するのが冬の川用のフード。

hood.jpg


このフードはほとんど水が入ってこないので、
かなりあったかいのです。
(といっても夏に使うフードにくらべてというレベルですが)

しかし穴が開いているのは眼と口の部分だけ。
しかも口はスリットが入っているだけなので、
シュノーケルを咥えないと思うように息ができず、
陸上ではけっこう苦しいです。
そして車の窓に映る姿を見ながら思いました。
傍目には相当怪しいなと。

そういえば以前こんな格好で森の中を歩いていたら熊に間違えられたことがあります。二足歩行していたのに…。

雪が降る湖を泳いでいたら鹿に間違えられたことがあります。せんとくんみたいな角は生えていないのに…。

琵琶湖の水面に頭を出して呼吸していたら川鵜に間違えられたことがあります。シュノーケルが川鵜の首に見えたのかな。

見間違えた人たちがハンターじゃなくてよかった。

posted by matsuzawa at 17:39| Comment(7) | TrackBack(0) | 淡水魚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月04日

ゴブリンシャーク

昨日千葉県立中央博物館の講座に参加させていただきました。
宮正樹先生による「深海の生き物にさわってみよう−東京海底谷の魚」です。
そしてその講座に登場したのが写真の魚、ミツクリザメ。

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数百メートルの深い海にすむ、とにかく珍しい鮫です。

ミツクリザメの英名はゴブリンシャーク。
悪鬼のような鮫という意味です。
なぜ悪鬼なのか?

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捕獲されて死んでしまったミツクリザメの口は、この写真のように飛び出しているのが普通だそうです。その形相が悪鬼を思い起こさせるからなんでしょう。

そして今回はミツクリザメのほかにも深海鮫が登場。
なんとラブカです。

rabuka.jpg


深海鮫の二大巨頭とも言うべきミツクリザメとラブカが同時に登場するのは本当にすごいこと。鮫の研究者でさえもなかなかお目にかかることができないミツクリザメとラブカ。そんな鮫たちが目の前にそろっていて、しかも実際に触ることができるのですから、講座に参加されていた方たちもみな興味深く観察していました。こんなチャンスはそうはないですからね。いやぁ、いいもの見させていただきました。

ちなみにですがラブカとミツクリザメ、小学館の「原寸大すいぞく館」に実物大で出ています。

※撮影協力 千葉県立中央博物館

posted by matsuzawa at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 海水魚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする