2010年08月31日

伊豆の針鼠

昨日は実に久しぶりに下田に行ってきました。
たぶん10年ぶりくらい。

で、帰りにこれまた久しぶりに、野生のハリネズミを見てきました。
こちらはたしか5年ぶりくらい。

以前「学研の科学」で外来生物の特集をしたときに、当時の編集長と一緒に探した場所です(下田ではありません)。そのときは夜中に5時間ほど探し回って、5匹見つけました。ほとんど情報がない状況で、しかもほとんど突撃取材に近かったので、初めの一匹を見つけたときは「本当に見つけちゃったよ」と思ったものです。

あれからずいぶんと時間が経っていますが、はたして今でもいるのでしょうか。とりあえず食事をとって、カメラをいじりながら暗くなるのを待ちます。

そして日が暮れると空に月はなく、周りは真っ暗闇。ライトの明かりを頼りに探すと…。


harinezumi.JPG

いました、ハリネズミです。あっさり見つかりました。このハリネズミ、昔取材をしたときに、確か「マンシュウハリネズミ」という種だと聞いたような気がします。

しばらく写真を撮っていると、ふと頭上で何かが動いたような気がして、ライトをそちらの方角へ向けてみました。


hukurou.JPG

ありゃ、フクロウです。
1枚撮ったらストロボがまぶしかったのか、すぐに飛んで行ってしまいましたが…。しかしあれほど大きな鳥にもかかわらず、羽音がまったくしないんですね。いや、たいしたもんです。ところでこのフクロウ、もしかしてハリネズミを狙っていたのでしょうか?野ネズミにくらべればハリネズミの体はずいぶん大きいのですが、フクロウなら食べることができるようにも思えます。

さて、3時間ほど探し回って見つけたハリネズミは、結局この1匹だけ。後が続きませんでした。たった1日、それも数時間のことなので比較のしようもありませんが、ハリネズミは本来ここにいるべきではない動物。もし増加から自然に減少へと転じているのであれば、それが一番でしょうね。


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2010年08月28日

卵?おなか?

今朝3歳の娘が唐突に、

「さかなクンは卵?」と聞いてきました。

「???」

「さかなクンは卵からうまれたのかなあ?それともおなか?」

「うーん、どっちだろう(笑)。さかなクンだからなあ。卵かもしれないね」

ごめんね、さかなクン。


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2010年08月26日

なんでフクドジョウ?

先日取材で宮城県に行くおり、ぶらり途中下車というか高速を降りて、福島の川でちょろっと採集してみました。

で、一発目から網に入ってきたのがこの魚。しかも一網に10匹ちかくも。


hukudojou.JPG

フクドジョウというドジョウの仲間です。

「このドジョウがなんなの?」と思われるかもしれませんが、フクドジョウは北海道だけに自然分布するドジョウなのです。つまり本州にいるのはおかしいわけ。

福島県にフクドジョウが定着していることは、淡水魚保護協会の機関紙「淡水魚」だったか「淡水魚保護」だったかに報告されています。さらにBE-PAL雑魚党の奥山漁労長によれば、それとは別の川で、フクドジョウを確認しているとのこと。そして今回僕がフクドジョウを採集したのはさらに別の川。それぞれ水系がまったく違うので、かなり広範囲に分布を広げているのは間違いないでしょう。

ではいったいなぜ?

そもそもフクドジョウを積極的にあちこちの川にばらまくとは考えにくいので、なにか他の魚に混ざって放流されていると考えるのが自然です。放流するための魚にフクドジョウが混ざっていることを考えると、種苗を川で捕獲しているのはほぼ間違いないでしょう。そうなると魚種はかなり絞られてきます。僕はウグイ辺りが怪しいかななんて思っていますが。

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2010年08月19日

美味いぞエガニ!

先日久しぶりに高知県に行ってきました。前回四国を訪れたのはヒナイシドジョウの撮影だったから、じつに3年ぶり。

高知県に行くと必ず会いに行く人がいます。浦戸湾の漁師、永野廣さん。

nagano-san.jpg


もう10年近く前になるのかな。小学館の図鑑NEO「水の生物」の撮影のために高知県を訪れていたときに、当事高知大学にいらした町田先生に紹介していただいたのが知り合ったきっかけです。

永野さんは浦戸湾のさまざまな魚介類、たとえばハモやツガニ(モクズガニ)、アサリを捕っているんですが、もっとも力を入れているのがエガニ漁。エガニというのはいわゆる地方名で、ノコギリガザミというガザミ(ワタリガニ)の仲間です。以前は1種と考えられていたノコギリガザミですが、数年前にアミメ、アカテ、トゲの3種に分けられています。浦戸湾にいるのはトゲとアミメだそうですが、最近はとくにアミメの比率が高いとか。トゲにくらべてやや南方系のアミメが増えているというのは、やはり海水温の上昇も関係しているのでしょうかね?

ところでこのエガニ、全国的に流通するケガニやタラバ、ズワイと違って、あまり馴染みがないかもしれませんが、味は絶品です。とくにミソは最高。僕が食べたカニの中では間違いなくダントツにうまい。永野さんは高知日曜市に「土佐の廣丸」というお店を出しているので、高知を訪れた際にはぜひ行ってみてください。威勢のいい奥さんの昌枝さんの声が響いていると思うので、きっとすぐにわかると思います。あ、あとはカゴに入ったエガニが目印です。


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永野さんお手製のかつおのタタキ。


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高知で食べるカツオもまた絶品。しかも今回は塩タタキというタタキをご馳走になりました。にんにくスライスにポン酢ももちろんうまいのですが、これはカツオの旨みをダイレクトに楽しめます。


sazae.jpg

サザエとチャンバラ貝(マガキガイ)もうまい。

エガニももちろん。って食べるのに夢中で写真撮るの忘れてた。

いよいよ千葉に帰る日に、昌枝さんが興奮しながら見せてくれたスーパーヘビー級エガニ。

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重さなんと2.3kg。ここまで大きなエガニは数年に1匹しか捕れないそうです。カニを持つ手と比較すればいかに大きいかお分かりいただけると思いますが、ハサミはこれはもう凶器ですよね。危険すぎます。


egani2.jpg

ちなみに周りに写っているカニは小さく見えますが、これでも1kgはある大物です。普通日曜市に並ぶのはこのくらいまで。ぜひ一度お試しあれ。

土佐の廣丸のサイトはこちら


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2010年08月18日

霞ヶ浦でサンプリング

昨日はうだるような暑さの中、霞ヶ浦と北浦で採集をしてきた。

酒の席で千葉県立中央博物館の佐土さんと、アラスカから来日している研究者のマックさんとで日本の淡水魚の話で盛り上がり、「じゃあサンプリングに行きましょう」と急遽決定したからだ。

翌々日、早朝千葉県博で待ち合わせ、一路北浦へ。

最初のポイントからタモを片手に全員小川に入る。日本の川の感触は、きっとアラスカとはずいぶんと違うことだろう。両岸は草に覆われ、水はぬるく湿度も半端じゃなく高い。そんな中でまずはアカヒレタビラやウキゴリ、ギンブナといったおなじみの魚たちを捕獲。できるだけ種数を稼ぎたいこともあり、さくさく掬ったら次のポイントへと移動。

今度はタモロコやヨシノボリ。そして次のポイントではチョウセンブナ。さらにその後はカネヒラ、ハス、ヤリタナゴ、オイカワポイントと続き、とにかく忙しい。しかも猛暑ときているから、なかなか体力的にもきついものがあったが、アラスカからのお客さんにはできるだけいろいろな魚を見ていただきたい。なぜなら日本人として、外国の方に日本の淡水魚に興味を持ってもらえるのはとても嬉しいからだ。

最終的には20種ほどの魚を捕獲。あれもこれもとちょっと欲張りすぎた感はあるが、それでも楽しい一日だった。機会があればまた日本に魚を捕りに来てほしいと思う。
posted by matsuzawa at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 淡水魚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする