2010年07月25日

新刊のご案内「外国から来た魚」フレーベル館

昨日待ちに待った著書が届きました。

フレーベル館からもうすぐ発売になる「外国から来た魚-日本の生き物をおびやかす魚たち-」です。


gaikokukara.jpg


読者対象は小学校中学年以上。

オオクチバスをはじめとする外来魚が、日本の川や湖で引き起こしている現実について、僕が今まで見てきたことや感じたことを中心に書きました。

さらに一般にはあまりなじみがないオオクチバスの水中での生活の様子も、10年以上にわたって撮影したたくさんの写真で紹介しています。

外来魚を含む外来生物問題に興味がある方に、ぜひ読んでいただきたい本です。



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2010年07月19日

水中で初めて見たライギョ

昨日のブログに出ているビワコオオナマズの産卵は、深夜から明け方にかけて行われます。なので寝るのは夜が明けて、産卵が完全に終わってから。

しかし昼間は昼間で撮らなければならないものがあるので、仮眠をとったら再び撮影に入ります。

今の時期の琵琶湖での狙いはなんと言ってもブルーギル。岸近くの浅場にたくさんの産卵床ができています。

ブルーギルには産卵床を守る習性があり、人間が潜って近づいても、巣から逃げようとはしません。体が小さいからか、オオクチバスほど攻撃的ではありませんが、それでも中にはカメラにアタックしてくるものもいます。



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この魚がブルーギル。

で、産卵床を守るブルーギルを撮影していたとき、なんとなく後ろに気配を感じたので振り返るとこいつがいました。



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カモチン、いやカムルチー(ライギョ)です。
全長およそ80センチ。カムルチーの中でもなかなかの大物です。

しかしこのカムルチー、下顎にかなり目立つ傷があります。この傷のつき方からして、おそらく網生簀に入れられていたんでしょうね。それもけっこう長い間入れられていたのか、かなり痩せているし鰭もところどころ裂けています。うまいこと逃げ出してきたのか、それとも売り物にならずに逃がしてくれたのか?いずれにしても命拾いしたカムルチー。

ところでカムルチーを水中で見たのは、今回が初めて。それはカムルチーが水中撮影には向かない沼やため池、クリークのような、透明度が低い場所におもにすんでいるからでしょう。そのような場所にはぼくもよほどのことがない限り潜らないですからね。


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2010年07月18日

ビワコオオナマズの産卵

先日ビワコオオナマズの産卵を撮影しに、琵琶湖に行ってきました。

今年は今回が2度目のチャレンジ。1度目は産卵があったものの水が泥にごりで、透明度が非常に悪い状態。さらに風も強くて撮影にはかなり厳しい条件でした。結局このときはまったく撮影できずに終了。

このまま終わるわけには行かないと、次のチャンスを待ち続け、先日やっと撮影することができました。

ここでビワコオオナマズという魚を知らない方のために、少しだけビワコオオナマズの解説を。

ビワコオオナマズは滋賀県にある琵琶湖と、そこから流れ出す瀬田川、さらに下流の淀川だけにすむ、琵琶湖淀川水系の固有種です。つまり世界中でもここだけにしかいない貴重な魚。

さらに「オオナマズ」の名前がつくことからも想像できるように、日本のナマズの中でも最も大きく成長します。全国に分布するいわゆるナマズはふつう60センチくらい。ところがビワコオオナマズは1メートルを超えます。かつては1メートル20センチに達するようなのもいたそうですが、最近はそこまで大きなものにはお目にかかれません。しかし1メートルくらいのならまだまだいます。

今回は撮影条件もばっちりだったので、かなりの枚数撮影できましたが、そのうちのほんの一部だけごらんください。



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左のナマズがオスで右がメス。
オスが頭をメスの下に差し入れて、産卵を促しています。



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産卵の瞬間。
大きなメスに小さなオスが巻きついています。
ビワコオオナマズはメスのほうが大きくなります。



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こちらも産卵の瞬間。
メスに巻きついたオスは体を小刻みに振動させるので、水面に波紋ができてしまい、なかなかメスの顔がはっきり見えるカットが撮れません。産卵が始まったらとにかくたくさんシャッターを押して、その中からきれいに見えるカットを選び出すという感じです。

深夜の琵琶湖で繰り広げられる光景。
感動です。
posted by matsuzawa at 18:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 淡水魚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする