先日ビワコオオナマズの産卵を撮影しに、琵琶湖に行ってきました。
今年は今回が2度目のチャレンジ。1度目は産卵があったものの水が泥にごりで、透明度が非常に悪い状態。さらに風も強くて撮影にはかなり厳しい条件でした。結局このときはまったく撮影できずに終了。
このまま終わるわけには行かないと、次のチャンスを待ち続け、先日やっと撮影することができました。
ここでビワコオオナマズという魚を知らない方のために、少しだけビワコオオナマズの解説を。
ビワコオオナマズは滋賀県にある琵琶湖と、そこから流れ出す瀬田川、さらに下流の淀川だけにすむ、琵琶湖淀川水系の固有種です。つまり世界中でもここだけにしかいない貴重な魚。
さらに「オオナマズ」の名前がつくことからも想像できるように、日本のナマズの中でも最も大きく成長します。全国に分布するいわゆるナマズはふつう60センチくらい。ところがビワコオオナマズは1メートルを超えます。かつては1メートル20センチに達するようなのもいたそうですが、最近はそこまで大きなものにはお目にかかれません。しかし1メートルくらいのならまだまだいます。
今回は撮影条件もばっちりだったので、かなりの枚数撮影できましたが、そのうちのほんの一部だけごらんください。

左のナマズがオスで右がメス。
オスが頭をメスの下に差し入れて、産卵を促しています。

産卵の瞬間。
大きなメスに小さなオスが巻きついています。
ビワコオオナマズはメスのほうが大きくなります。

こちらも産卵の瞬間。
メスに巻きついたオスは体を小刻みに振動させるので、水面に波紋ができてしまい、なかなかメスの顔がはっきり見えるカットが撮れません。産卵が始まったらとにかくたくさんシャッターを押して、その中からきれいに見えるカットを選び出すという感じです。
深夜の琵琶湖で繰り広げられる光景。
感動です。
posted by matsuzawa at 18:11|
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淡水魚
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